出会う

気になる人に会いに行ってきました

Koriolis Textiles

田中香|東京都

2025年|布・フェルト

エリアA|ブースNo. A3

自分を探り続け、出会えた世界。
糸を紡ぎ、染め、、
無限に広がるオリジナリティ。

静かな住宅街にある家。その素敵な佇まいの自宅は、建築士であるお母様(田中さんの)が改装したそうだ。庭には美しい草花が植えられ、屋根裏部屋のような一角が工房になっている。リビングにはワークショップにも使われる木製の手織り機が置かれていた。

Koriolis Textilesの作品は、庭に植えてある植物や藍などで糸を染め、糸を好きな色に染めるところに始まり、織り、縫製までを自らが行なう。
今では糸を紡ぐ作業にも挑戦している。羊の毛を買い、洗い、染め、途方もなく手間のかかる作業を繰り返し、オリジナルの糸が出来る。まだ少ないが、手紡ぎの作品も増えてきている。

高校を卒業し服飾の専門学校へ進んだが、服作りはどこかしっくりこなかった。既製の生地で作った服には楽しさを感じることが出来なかったと言う。
以来15年間、「ものづくり」からは離れていたが、親しい友だちが作家活動をしていることから日々刺激をもらってきた。「自分にしかないものをやっぱり作りたい」という気持ちを絶えず心のどこかに抱えていた。
育児が落ち着いたタイミングで、学生の頃にホームセンターで見た織り機への憧れから体験教室へと足を運んだ。

織物は、糸を自分で手作りすることもできる。自分の手でいちから生み出せる織物の世界に、求めていた「ものづくり」の楽しさを見つけた。
「自分がやりたかったことはこれだ!」作りたいものが作れる喜びと生きがいに出会えた。

草木染めを学び、糸紡ぎも学び、能の謠も学び、哲学を学んでいる現役の大学生でもある。
「一生勉強してます。全部知りたくなっちゃうんです。」
田中さんの学びへの探求は広大で無限。

当日はワークショップも開催予定。織物の楽しさに触れてみては?

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