出会う

気になる人に会いに行ってきました

ボタン屋:Bitter

川田舞|埼玉県

2023年|アクセサリー

エリアF|ブースNo. F7

変わらない思いと変わっていく思い。
「小さな造形物」としてのボタンには
たくさんの物語が詰まっている。

秋田県出身で現在は埼玉県でボタン作りをしている川田さん。
ボタン作りを始めたのは今から15年前。
東京の美大を出て、接客の仕事に就いたが「関東を出てゼロからスタートしてみよう!」と東京から岩手へ移り住むことに。

新しい移住先の岩手でクラフトフェアに足を運んだことをきっかけに、「自分にはなにもないな…なにか出来ることはないかな…」と模索しはじめた。
美大では立体造形を学んでいた川田さん。みんなが大きな造形物を作っているなか、いつも小さい鉛の箱を何個も作っていた。なんと卒業までに500個…。

「やっぱり小さいものが面白いな。」そして、いつかの展示会でチェコのボタンを見て感動したことを思い出した。ボタンを実用的なものとして捉えるのではなく「小さな造形物」と捉えれば面白いものが作れるのではないかなと、独自の技法を考え製作を始める。

お客さまの反応をみて、もしお客さんが喜んでくれるようであればこの先も続けようという思いで2018年の群馬の森クラフトフェアに初出展。
嬉しいことに良い反応をもらえた。

「大量生産ではなく、季節によって品揃えが変わっていく花屋のようなお店をやりたい。」そんな思いで作られるボタンは、温かさを感じる季節の花のモチーフが多い。「母が喜んでくれました!」と娘さんからお母さんへのプレゼントとして選んでもらえることも多く、幅広い年齢層の方に喜んでもらえている。

「自分が出来ないものに惹かれる。」
洋裁の技術もなく始めたボタン作りは今もまだまだ途中。コロナ禍ではボタンを飾ってもおけるようにと新たな作品を考え、また新しい形のボタンが生まれた。
いつか憧れのチェコで販売してみたいという大きな夢もある。
ずっとこの先も続く思いや夢が、小さなボタンの世界にはたくさん詰まっている。

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