出会う

気になる人に会いに行ってきました

ヨハク木工舎

逢見祥平|群馬県

2024年|木工・漆

エリアF|ブースNo. F1

自然物の木を材料に、
手、そして機械を使い、
新しいモノづくりを目指す。

木工が盛んな群馬県上野村に工房はある。
木工作家、今井さんに弟子入りをするために、地域おこし協力隊として3年間を過ごしその後、独立する。作品の高いクオリティーに驚いた。独立してまだ1年目。
工房には、今では作られていない大変貴重な機械が並ぶ。

お爺ちゃんは陶芸家、家系的にもモノづくりには昔から興味があった。
木の床材を作る営業、木をメーカーにおろす仕事、ずっと木に関わる仕事をしてきた。そしてyoutubeで見た今井さんの技術を見て、木工の道を選んだ。
今井さんから教わった技法は特殊で、一般的には木工制作には使わない鉄鋼用の旋盤(切削加工を行う工作機械)などの機械を多くの工程で使用する。

イラストレーターでデザインをしたものをレーザーでカットし、型を作り、機械に使用する。この逢󠄀見さんオリジナルのやり方により、自由度が高くお椀ひとつであってもさまざまなデザインのお椀を作ることができる。

仕上がったお椀を見せてもらうと、ひときわ特徴的なお椀がある。
「普通はお椀に使われる加工ではないです。」
ガラス作家のパートナーが持っていた機械が浮造り(木目の凹凸を強調する加工)に適しているなと思い、使ってみたところ他とは違う個性あるものが生まれた。

「生産性を高めるために機械の力を借りる。でも、手作業が疎かだと良いものが出来ない。」
師匠である今井さんの教えであり、逢見さんも実感することだ。
浮造りのお椀は、加工を施された後に、漆を何度も塗り重ね完成する。独特な色味と木の表情を強く感じる魅力ある仕上がりになっている。
他のモノも同じく、すべて人の手から生まれるもの。やはり丁寧な手作業が大前提にあり、高いクオリティのものが出来上がる。
仕上がったお椀を是非手にとって欲しい。滑らかで、とても美しい。
師匠から学んだ伝統技術と独自の発想で、これからのモノづくりに期待する。

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